韓国映画「君の誕生日」

韓国の映画「君の誕生日」を観ました。




2014年、韓国で実際にあった客船沈没事故で犠牲になった高校生の家族の話です。


この映画の監督さんが、ボランティアで遺族ケアにかかわった経験を元に
生まれた映画だそうです。



ある日突然の事故で息子を失った母親。
悲しくて、苦しくて、どうしようもない気持ち。
気持ちのやり場がなくて、いけないと思っていても、幼い娘に当たってしまったり。


同じ船に乗っていて助かった友達も。
自分だけ助かってしまった辛さ、友達を助けられなかった苦しさに縛られて生きている。




これが実話なんだと思うと、何とも言えない重く悲しい気持ちになります。


音楽もなく淡々と、ドキュメンタリーのような描写で。


見終わっても心は悲しいけど、最後に少しだけ希望の光が見えたような・・・


残された人は、気持ちを再生して生きていかなければいけないのですね。


悲しみは変わらないけど、息子を思ってくれる優しい人たちの気持ちに触れて
少しずつ心が解けてゆく。





簡単な事ではなく長い時間が必要です。

実際体験しないとわからない繊細な気持ちが溢れています。


楽しい物語ではないけれど、こんな悲惨な事故があったという事実は、記憶に残しておかなければいけないのだと思います。





韓国の作品を見ていつも思う。

子役のレベルが高い。妹役の小さな女の子の演技力が素晴らしいです。







(私は前情報無しで、おすすめに出てきたのを観たのですが、今観ると辛い方もいらっしゃるかもしれません。)