葡萄畑で農業体験

知人の葡萄畑を手伝いました。
年に2回だけ、繁忙期にお手伝いします。



「花摘み」という作業で
房にたくさんついている花を、下4cm残して上を全部切り落とす仕事です。
下4cmの花が実になって、どんどん大きくなって葡萄の房になるのです。


畑に何百とある房をひとつひとつ手にとって、丁寧に花摘みをするのは
気の遠くなるような作業です。



いつもは知人が1人でやっていますが、この作業は時間との戦いなので、一気にやる必要があるのです。(花が大きくなる前に摘まなければいけない)


手伝うのは私と、もう一組は60代の仲の良いご夫婦です。
ふとしたご縁で、私達3人は、8年ほど前から年に一度、この農場でだけ会うお友達です。


作業の途中に何度も休憩時間を作ってくれるので、いろんなお話をするのですが
私、年上の方の昔話を聞くのが大好きで


昨日も、昔は砂糖が高級品で、家で砂糖を盗み食いして叱られた話とか
昔はアイスキャンデーが1本5円で売られてた、飴は駄菓子屋で1個1円だったとか。


この畑には、今でもタヌキ、キツネ、モグラ、イノシシ、全部来るよ。
この前、キツネがタヌキを追いかけてるの見たよ、なんて話も!
うちから車で30分くらいしか離れてないのに、そんな世界があるなんて。

農家さんは大変です。




このお手伝いをするまで、葡萄農家がこんなに重労働だと知りませんでした。
たくさんの工程があって、すべてが手作業で、しかもず~っと手を頭の上くらいに上げているので、とにかく腕がだるいし、肩も凝る。


機械化できない作業です。
これをいつもは73歳の知人がほぼ一人でやっています。
広い葡萄畑を6面くらい持っているそうです。


知人は定年後60歳から農業学校に行って、葡萄農家をされて10年余り。
年間の作業を覚えるのに5年はかかると言われていました。


私達のお手伝いも8年目になって、やっとスムーズにできるようになった感じです。


昨日は予定より早く仕事が終わり、いつも1人でやってるから昨日は4倍作業が進んだ
と喜んでもらえて、私も嬉しかったです。





お礼にと、たくさんの野菜を頂きました!
八百屋さんみたい。。。

当分野菜は買わなくて大丈夫そうです。



少し疲れたけど、静寂な畑の中で黙々と働くのは気持ちいい。
畑の主は、70代でもスマホを使いこなしてて、畑にスピーカーを持ってきて
youtubeでスタバのBGMを聴かせてくれるんですよ。


こんなお洒落な音楽を聴いて育った葡萄は、ますます美味しくなるはず。
毎年作業のお礼にと、秋に葡萄を頂いていますが、正真正銘美味しい葡萄です(*^^*)