小説「海が見える家」

「海が見える家」を読みました。
著者 はらだみずきさん



図書館で小説を借りても、なかなか読み進めない事が多いのに
これは、なぜかスイスイ読めて、週末の2日間で読み終わりました。


あらすじを、短く要約すると
主人公の青年、高校生の頃から父親が嫌いで、大学生になってからは疎遠になっていた。
ある日突然父の訃報を聞いて、そこから父の本当の姿を知って意識が変化していく。




父が高校生の息子に言った言葉
人は社会に出れば、必ず他人に評価される。人は他人による評価がすべてだ。



息子が父に返した言葉
他人にどんなに評価されようが、自分で納得してない人生なんて全く意味がない。自分を評価するのは、最終的には自分でしかない。




その時は仲違いした2人、でもその後、お互いの言葉に影響された人生になるのです。



親子って面白いですね。
反発してても、意識してるんです。影響受けてるんですよね。


この物語の大きなテーマは、幸せの尺度について考えるってことなのかな。
結局は、どんな生き方をしても、自分が幸せと思える人生に意味があるってこと。


日曜日に観た「天外者」の中で、三浦春馬さん演じる五代友厚が言ってたこと。
地位か名誉か金か、いや、大切なのは目的だ


海が見える家も、これに通じていると思いました。


ミステリーとか、恋愛、青春、SF、ファンタジー、小説の分野もいろいろだけど
私は家族を描くヒューマンドラマが好きみたい。


はらだみずきさん、また図書館で予約しよう。